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結婚した昔の男との再会。(飛騨高山編) その3

たまたま訪れた週末は高山のお祭りで、街には人があふれかえっていた。

彼はそのお祭りに参加するとのことだったので、僕は高山に着くやいなやそれを見に行った。

お祭りはすでに始まっていて、祭屋台を男たちが運びながら街を練り歩いていた。 その中でも一際目立つガタイのよい彼を見つけることは難しくなかった。 

久しぶりに見た彼は、ふんどし姿に法被をきていたが、その上からでも柔道で鍛えたバルキー体系がわかった。 彼も図体のでかい僕にすぐ気づいたようで、大きな屈託のない笑顔で大きく手を振ってくれた。 ここ数年僕が会うことを拒んでいたので、少々気まずい気持ちもあったが、彼の笑顔をみて彼と再会するために高山に来てよかったと思った。

お祭りを見終わった後、今日は彼の旅館に宿泊することになっていたので、彼はお祭りからすぐ戻れそうもなかったので、先にチェックインすることにした。

住所を頼りに旅館につくと、思っていた規模よりもずっと大きくて、街の中でも大規模施設のようである。 受付でチェックインしていると、綺麗な女性が僕のところへあいさつに来てくれた。

彼女は、旅館の女将、つまることろ彼の奥さんということです。 彼から大学時代からお世話になっている大好きな先輩だということをうかがってますとのこと。 彼女は、着物の似合う細く美しいが、控えめでとても印象のよい方だった。 彼にはもったいないくらいの奥さんである。 

通された部屋は、明らかに僕の今まで一番泊まった宿でいい部屋で、広く、部屋に温泉がついているタイプだった。 今回は、彼に東京でよく泊めてもらっていたから宿泊費いらないといわれていたが、それはさすがに悪いと思ったので、自分で空いていた安いプランをインターネットから予約をとっていた。 しかし、彼はそれとはまったく別格の場所を提供してくれていた。 

美味しい飛騨牛等の料理、お酒を頂き温泉も楽しんで、一息ついたところに、彼が帰ってきて僕の部屋を訪ねてきた。

つづく

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Author:太郎
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